ハザードマップの見方:重ねるハザードマップの使い方と、色がない場所の注意(国土交通省・内閣府)

ハザードマップで、
何を見ればいい?

ハザードマップは、持っているだけでは役に立ちません。自宅の場所に印をつけて、色の意味を確かめて、初めて備えにつながります。国土交通省と内閣府の公表資料から、確認できたことをまとめました。

どこで見られる?(国土交通省)

  • ハザードマップポータルサイトは、国土交通省が運営しています。「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」の2つで、できることが違います。
  • 重ねるハザードマップ: 身のまわりの災害リスクを、まとめて確認できます。次の情報を、地図の上に重ねて見られます。

    洪水・内水氾濫・高潮・津波などの浸水想定区域と浸水深 / 土砂災害警戒区域等 / 地形分類(土地の成り立ちの分類) / 自然災害伝承碑 / 指定緊急避難場所
  • わがまちハザードマップ: 市区町村が公開している、洪水・土砂災害・津波・高潮などのハザードマップを、探せます。
  • 市区町村は、洪水浸水想定区域図をもとに洪水ハザードマップを作り、配っています。ハザードマップポータルサイトからも見られます(政府広報オンライン、2025年11月)。

ポータルサイトのアドレスは、https://disaportal.gsi.go.jp/です。

色の意味は、災害ごとに違う

  • 洪水浸水想定区域は、「想定し得る最大規模の降雨」で河川があふれたときに、浸水が想定される区域です。浸水する深さ(水深)や、浸水が続く時間も、あわせて示されます(政府広報オンライン)。
  • ハザードマップは、浸水や土砂災害のおそれが高い区域に、色を付けた地図です。色が付いていない場所でも、災害が起こる可能性があります(内閣府の資料)。
  • 色の付け方や凡例は、市区町村によって違う場合があります(同上)。見る前に、凡例を必ず確認してください。
  • 土砂災害では、「土砂災害警戒区域」と「土砂災害特別警戒区域」があります。特別警戒区域は、建物がこわれて、住む人の生命や身体に著しい危害が生じるおそれがある区域です(同上)。

浸水の深さは、階数で考える

内閣府の資料では、浸水の深さを、建物の階数に当てはめて説明しています。

浸水の深さ 目安
0.5m未満 1階の床下浸水
0.5m〜3m未満 1階の床上〜軒下まで浸水
3m〜5m未満 2階の床上〜軒下まで浸水
5m〜10m未満 3階の床上〜4階の軒下まで浸水

自宅に、いられる?それとも避難?

  • 内閣府の「避難行動判定フロー」は、まず、ハザードマップで自宅がどこにあるかを確認して、印をつけることから始まります。
  • 自宅の場所に色が付いていれば、原則として、自宅の外への避難が必要です。
  • ただし、浸水の危険があっても、次の3つがすべて確認できれば、自宅にとどまって安全を確保することもできるとされています。

    ① 洪水で家屋が倒壊・崩落するおそれが高い区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)の外側である

    ② 浸水する深さよりも、高いところにいる

    ③ 浸水しても、水がひくまで我慢できる。水・食料などの備えが十分にある
  • 色が付いていなくても、まわりより低い土地や、崖のそばに住んでいる人は、市区町村の避難情報を参考に、必要に応じて避難します。
  • 土砂災害の危険がある場合でも、十分に堅牢なマンションなどの上層階に住んでいれば、自宅にとどまって安全を確保できることがあります。

※このフローは、内閣府の旧版のチラシによるものです。警戒レベルの名前が、いまと違う部分(「避難勧告」など)があります。考え方の部分だけを、載せています。

在宅避難の考え方は在宅避難の記事、備蓄の量は備蓄の日数の記事にあります。

避難する先は、避難所だけではない

  • 緊急のときの避難先は、市区町村が指定する指定緊急避難場所や、安全な親戚・知人の家など、さまざまです。ふだんから、どこへ避難するかを決めておきます。
  • 指定緊急避難場所は、災害の種類ごとに、安全な場所が指定されています(小中学校、公民館など)。
  • 災害が落ち着いたあとに、自宅が被災して帰れないときは、しばらく避難生活を送るため、指定避難所に行きます。

警戒レベル(内閣府の「避難情報のポイント」)

  • 警戒レベル3: 高齢者や障害のある人、妊産婦、乳幼児連れの人など、避難に時間がかかる人が、避難を始めるタイミングです。それ以外の人も、必要に応じて普段の行動を見合わせたり、避難の準備をしたりします。
  • 警戒レベル4(避難指示): 危険な場所から、全員が避難するタイミングです。「警戒レベル4までに必ず避難」とされています。
  • 警戒レベル5: すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。市区町村が可能な範囲で出す情報で、必ず出されるとは限らないので、発令を待ってはいけません。
  • 豪雨のときの屋外への避難は危険です。車での移動も控えましょう、とされています。
  • 安全な場所にいる人は、避難場所に行く必要はありません。

公式で確認できなかったこと

  • 「重ねるハザードマップ」の、画面の操作手順(どこを押すか)の説明(国土交通省のページで確認できたのは、見られる情報の種類までです)
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域と浸水継続時間が、自宅の場所で、どこまでわかるか(内閣府の旧版チラシには、ハザードマップに載っていない場合があり、重ねるハザードマップには載っていない、とあります。最新の状況は、確認できていません)
  • 避難行動判定フローの、最新の版(確認したのは、旧版のチラシです)
  • 地震や火山のハザードマップの見方(内閣府のページで、入手先の名前を確認しただけです)

家族の人数ごとの、水・トイレ・ボンベの目安は家族構成から探すにまとめています。

出典

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