地震のあとの火事は、
電気が原因のことが多い。
電気が原因のことが多い。
地震のとき、怖いのは揺れだけではありません。停電が直って電気が戻ったときに、火事になることがあります。内閣府、消防庁、東京都の公表資料から、確認できたことをまとめました。
地震のあとの火災と電気(内閣府・政府広報)
- 大きな地震では、電気ストーブなどに衣類などの燃えるものが触れて出火したり、停電が復旧したときに火災が起きたりすることがあります(政府広報オンライン、2026年2月)。
- 消防庁も、地震の火災は、地震直後だけでなく、停電のあとの復電時など、時間がたってから起こることもあるとしています。
- 内閣府の検討会の資料には、出火原因が確認された火災の内訳が、載っています。
| 地震 | 火災の件数 | 電気関係 |
|---|---|---|
| 阪神・淡路大震災 | 139件 | 85件(61%) |
| 東日本大震災 | 110件 | 71件(65%) |
※政府広報オンラインでは、東日本大震災で原因が特定された火災を「108件のうち過半数が電気関係」としています。資料によって、件数の数え方が少し違います。どちらも、電気関係が過半数、という点は同じです。
感震ブレーカーとは
- 設定値以上の揺れを感じたときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を、自動で止める器具です(政府広報オンライン)。
- 外出して留守のときや、ブレーカーを切って避難する余裕がないときに、電気火災を防ぐ有効な手段とされています。
- 消防庁は、避難するときにブレーカーを落とすことが有効としたうえで、大規模地震では自分で落とすことが難しい場合や、不在のときに地震が起こることもあるので、設置をすすめています。
4つのタイプ
| タイプ | しくみ・条件(消防庁・内閣府) |
|---|---|
| 分電盤タイプ(内蔵型) | 分電盤の中のセンサーが揺れを感じて、電気を止める。電気工事が必要。 |
| 分電盤タイプ(後付け型) | 分電盤に後から付ける。漏電ブレーカーが付いている場合に設置できる。電気工事が必要。 |
| コンセントタイプ | センサーが揺れを感じて、そのコンセントからの電気だけを止める。電気工事が必要なものと、不要なものがある。 |
| 簡易タイプ | おもりの落下や、バネの力で、物理的にブレーカーを落とす。 |
※内閣府の検討会の資料では、分電盤タイプは「センサーが揺れを感じて、一定時間後にブレーカーが作動」、コンセントタイプと簡易タイプは「即遮断」と書かれています。
設置するときの注意
- 急に電気が止まっても困らない準備と合わせて行うことが大切です(政府広報オンライン)。夜に停電したときのために、停電時に自動で点灯する照明や、懐中電灯も用意します(東京都)。
- 生命の維持に直結する医療機器を使っている場合は、停電に対応できるバッテリーなどを備えます(東京都)。
- 内閣府の模擬実験では、分電盤タイプと簡易タイプは「高所作業への配慮」と「保安灯の確保」(簡易タイプは、設置の方法にも注意)、コンセントタイプは「遮断するかどうかの選択」と「置き場所の配慮」が、気を付けるポイントとされました。
- 建物の耐震化や、家具の転倒防止などの対策と合わせると、さらに効果的です(政府広報オンライン)。
作動したあと、電気を戻すとき(東京都)
- 揺れがおさまったあとに、電気を使うときは、先にガス漏れなどがないことを確認し、電気製品の安全を確認します。
- 電気が戻ったあとに、焦げたようなにおいがしたら、すぐにブレーカーを切って、もう一度、安全を確認します。原因がわからないときは、電気を使わないでおく必要があります。
お金の面(消防庁・東京都)
- 地方公共団体が、設置への補助をしている場合があります。お住まいの市区町村のホームページで、確認してください(消防庁)。
- 東京都では、区市町村が、設置費の助成や、機器の無料配布などを行っています。対象の機器や世帯は、区市町村によって違います。
- 東京都は、内閣府と経済産業省のガイドラインに合う商品を、すすめています。分電盤型は、日本配線システム工業会の規格に合うもの、コンセント型と簡易型は、日本消防設備安全センターの推奨を受けたものです。東京都は、感震ブレーカーの愛称を「グラぴたスイッチ」と決めています。
公式で確認できなかったこと
- 感震ブレーカーが作動する揺れの大きさ(震度)の、具体的な数字
- 感震ブレーカーを付けている家が、全国で何%か、という数字
- 賃貸の住まいで、自分で設置してよいか(大家さんや管理会社の決まりによります。公式の資料では、確認できませんでした)
- 製品ごとの値段や、工事の費用の目安
在宅避難の考え方は在宅避難の記事、自宅の危険の調べ方はハザードマップの記事にあります。家族の人数ごとの備えの目安は、家族構成から探すにまとめています。
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出典
- 政府広報オンライン「感震ブレーカー 地震発生時に電気を自動的に遮断」(2026年2月) https://www.gov-online.go.jp/article/202602/entry-11030.html
- 消防庁「感震ブレーカー」 https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/earthquake-sensitive_breaker/
- 内閣府「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会報告書について」(概要、PDF) https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/denkikasaitaisaku/pdf/gaiyou_houkoku.pdf
- 内閣府「大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会」 https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/denkikasaitaisaku/
- 東京都防災ホームページ「出火防止対策」(更新日 令和8年6月25日) https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1028034/index.html

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